アンコロと口論になり…。
お互い黙っていたところ、
『ちょっと話があるんだけど』
とアンコロに言われました。
どうしたの?
とドキドキしながら聞くと、
「お母さんが体調悪いみたいなんだ」
と、なぜか目には涙が浮かんでいる。
もう私も全身に冷や汗がジワっと湧き出て、
毛穴が開き、
こないだあんなに元気で笑ってたお母さんが、
一体どうしたのかと、
思わず唾をゴクンと飲んで、
その音がアンコロにも聞こえたような気がした。
「お醤油の瓶も持てなかったし、右腕が上がらないらしい。」
アンコロの大きな目から涙が零れ落ちそう。
病院には行ったのか、
いつからそういう症状なのか、
ゆっくり生唾を飲みながら聞くと、
えーっと・・・
なんとなく・・・・
それは・・・・・・・
四十肩のような・・・・・・。
むしろ五十肩・・・・??
でもアンコロは、
「お母さんがいつの間にか老いている。」
ということがとにかく辛いらしく、
考え出したら止まらないらしく、
震えながら必死で涙をこらえてるアンコロ。
そんなアンコロの手を握りながら、
段々私まで泣けてきた。
あんたのオカンは49歳だけど、
うちのオカンは56歳やんか。。。
オトンなんて60歳やんか。。。。
今まで通りシドニーの街を3人で歩いてるつもりでも、
やたらと疲れた、休もう、って言うようになった。
足が痛いって言うようになった。
去年両親が来た時にそのことがなんか妙にショックで。
オトンとオカンと街を歩くあの朝、
スニーカーを履いて、
家を出ようとしたその時、
ふと思いついて、
履き慣れないヒールに履き替えたのは、
足が痛くなるのを早めるため。
自分の中でのくだらないハンディキャップ。
両親と同じように疲れて同じように休憩できるように。
そのことを思い出したら、
私まで涙がどんどん出てきて、
何か知らないけどワンワン泣いた。
親が老いるのは本当に切ないことだねって、
二人で言いながらオイオイ泣いた。
アンコロママを自分の親のように愛することは、
そりゃ、正直な話、難しいかもしれない。
でもでもでも。
アンコロママを愛してるアンコロを愛してる。
同じ温度と質の涙を一緒に流せること。
アンコロと結婚してよかった、
そう思いました。
まぁ、つまりはマザコンなんだけどね。
私もかなりのマザコンなんで。
アンコロママの五十肩、早くよくなりますように☆